日本のあかりの歴史と文化研究調査委員会 Research Committee on the History of Lighting and Culture in Japan

お知らせ

  • 2025.05.23 Webページ名称を「日本のあかりの歴史と文化研究調査委員会」に変更しました。
  • 2025.03.25~26 昔のあかり生活体験会を実施しました。
  • 2024.09.06 【実施 】海上保安試験研究センター見学会を実施しました。
  • 2024.04.19 「日本古燈器大観」と日本のあかり文化研究調査委員会 WEBサイトを開設しました。

1) 日本のあかりの歴史と文化研究調査委員会 について

令和7(2025)年5月
委員長 大谷義彦

 当委員会は、委員会名が示している通り、日本のあかりの歴史と文化に注目して、研究調査を続けております。発足は2011年で、期ごとに委員会名は変わっておりますが、委員会の目的・趣旨には変わりなく、本年で6期目、通算15年目2)を迎えております。この間に研究調査委員会報告書を初めとし、照明学会誌2015年12月号で特集号「日本のあかり文化をさぐる」や2020年6月照明年報号年報ズームアップでは、当委員会の研究内容を紹介しております。また、最近では照明学会誌2024年5月号で「蠟燭の揺らぎに魅せられる―《国立能楽堂夏スペシャル》蝋燭の灯りによる 特集・蝋燭のゆくえ 団体鑑賞会を実施して―」があります。そのほか照明学会全国大会における山口、名古屋、東京、仙台の各大会でのシンポジウム3)の開催や、あかりに関係ある視察・研修会・鑑賞会4)なども行っております。

 委員会そのものは、年に6回開催しており、特に当初より力を入れてきましたのは、「日本古燈器大観5)」の読み下しや見直しの作業でありますが、昨年度まででほぼ終了しましたので、今期からはもう一度全体を見直して、用語や文体などの統一を図り、ゆくゆくは「口語版・日本古燈器大観」として、一般の方々にも読みやすいものとするよう整えていこうと考えております。また、各委員からそれぞれの日本のあかりに関する独特なテーマによる研究発表もあり、毎回充実した委員会の時間を過ごしております。

 視察・研修会・鑑賞会などの最近の例としては、ガスミュージアム・ガス灯館での企画展「日本のあかりのうつりかわり」古燈器からガス灯へ見学会(2022.9.5)、国立能楽堂での蝋燭の灯りによる公演団体鑑賞会(2023.9.24,26)、海上保安試験研究センター見学会(2024.7.22)、古民家を使った昔のあかり生活体験会(2025.3.25~26)などが行われております。

 このような活動に興味があり委員会に参加したいと思われる方は照明学会事務局までご連絡頂ければと存じます。ちなみに、2025年度の委員会は6月5日(木)、8月6日(水)、10月2日(木)、12月3日(水)、2026年2月5日(木)のいずれも14時~17時に照明学会会議室(Web参加も可)にての開催を予定しております。

2) 当委員会の歴史

1期:日本のあかり文化調査委員会2011.4~2014.3
2期:日本のあかり文化研究調査委員会2014.4 ~ 2016 .3
3期:あかり文化研究調査委員会2016.4~2019.3
4期:「日本古燈器大観」とあかり文化研究委員会2019.4~2022.3
   JIER-133 『日本古燈器大観』とあかり文化研究委員会報告書(2023)参照
    (委員会報告書一覧 申込方法もこちら)
5期:「日本古燈器大観」と日本のあかり文化研究調査委員会2022.4~2025.3
6期:日本のあかりの歴史と文化研究調査委員会 2025.4~2028.3

3) シンポジウム

・「今こそ日本のあかり文化を生かす~古灯器に学ぶ~」2012.9.6於山口大学100名
・「今こそ日本のあかり文化を生かす~古灯器に学ぶ~」2013.3.12於日本大学105名
・「体験しよう!灯してみよう!日本のあかり文化~『日本古燈器大観』に学ぶ~」2013.9.7於名古屋大学95名
・「日本のあかりを振り返る」2017.9.5於東北学院大学10名

4) 視察・研修会・鑑賞会

・江戸民具街道(神奈川中井町)2012.5.1
・あかりの資料館(高崎)2013.1.27
・神戸らんぷミュージアム2013.3.23
・茶室「寿庵」(東京谷中)でのあかりの実験2016.4.18
・横浜ユーラシア文化館での「魅惑のランプ展」 2018 .3 .3
・ガスミュージアム(東京小平)での「小林清親展」2018..3 .1
・国立科学博物館での「千の技術博」2019.1 .18
・国立能楽堂での「蝋燭公演団体鑑賞会」2023.8.24,26
・海上保安試験研究センター見学会2024.7.22
・昔のあかり生活体験会2025.3.25~26

5) 日本古燈器大観

 照明学会創立15周年記念の年である1931(昭和6)年に刊行された我が国のあかりに関する解説付きの図録である。大きさは見開きで縦362mm×横533mmの左側に図版を、右側に和文と英文で解説を記している。掲載点数は608点で、あかりに関する資料や浮世絵などのほかに、各時代様式の中に燈器を配した時代風俗の写真も含まれている。

●日本古灯器大観(国会図書館)

委員名簿

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役職名 氏名 所属
委員長 大谷 義彦 日本大学名誉教授
副委員長 落合 勉 照明文化研究会
顧問 染谷 彰  
幹事 新井 英伸 (公財)東京動物園協会
幹事 花柳 寿寛福 銀扇会
幹事 冬野 朋子 ペーパームーン
幹事 前島 正裕 国立科学博物館
委員 秋澤 傑 江戸民具街道
委員 海老名 健一 エビナ電気(株)
委員 太田 陽貴 ヒダマリデザイン設計室
委員 小野 隆 日本大学
委員 河本 康太郎 (株)マルトキ
委員 斉藤 信一 (株)NHKテクノロジーズ
委員 柴垣 剛 (株)関電エネルギーソリューション
委員 杉岡 賢一 (有)ウイル電子
委員 高橋 好正 東芝ライテック(株)
委員 野田 髙季  
委員 原田 武敏 焔光景デザイン
委員 宮尾 慎一  

(敬称略、幹事・委員は五十音順)
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