TOP / お知らせ / 一般の方へ / Lux Pacifica2002・New Delhi大会報告

Lux Pacifica2002・New Delhi大会報告

4.同伴者プログラム報告

 国際会議には,多くの同伴者もやって来る.第4回環太平洋照明会議「ルクスパシフィカ2002ニューデリー大会(Lux Pacifica2002・New Delhi)」でも,趣向を凝らした同伴者プログラムが用意された.表4に同伴者プログラムの概要を示す.
 
表4 同伴者プログラムの概要
Monday,9th September Tuesday,10th September Wednesday,11th September
09:00〜
Inaugural Session of Conference
at Vigyan Bhawan
09:30〜
Lecture -Indian Textiles-
at Vigyan Bhawan
Morning
Free
 
11:30〜
Cooking Demonstration
at Meridien Hotel
11:00〜
Visit Crafts Museum
at Crafts Museum
11:00〜
Mehendi (henna) Ceremony
at Defence Colony
12:30〜
Lunch
at Meridien Hotel
12:30〜
Lunch
at Vigyan Bhawan
12:30〜
Lunch
at Defence Colony
14:30〜
Shopping
at Cottage Industries
14:00〜
Saree Tying Demonstration
at Vigyan Bhawan
Afternoon
Free
 
Evening
Free
 
19:00〜
Dance Recital
at Kamani Auditorium
20:00〜
Farewell Dinner
at Ashok Hotel
 

 各国の同伴者らに好評であったのは,大会初日(9/9)のお昼に企画されたメリディアンホテルのシェフらによる「インド料理教室と試食会」,大会の中日(9/10)の午後に企画された「サリーの着付け教室」,大会最終日の午前中に企画された「メヘンディ(Mehendi)セレモニー」であった.

 料理教室には,Julian議長が奥様と共に参加し,ちゃめっ気たっぷりにご自身の誕生日の祝いとして,同伴プログラムに参加した女性陣らにバースディー・ケーキを振舞ったと聞いた.

 サリーの着付け教室は,当然,男子禁制となり,国際会議場「ヴィギャン・バーワン(Vigyan Bhavan)」の小ホールで行われたとのことである.日本人の2人がサリーの着付け教室に参加し,中々ご満悦の様子であった.

 メヘンディ(Mehendi)とは,ヘンナの葉をすり潰してできた黄色い染料を手の平や足の甲に吉祥模様を描くインドの伝統的な化粧法である.一度施した吉祥模様は,1〜2週間は落ちないとされている.日本人では,好奇心旺盛な1名がメヘンディにチャレンジし,ニューデリーから帰国後,約半月以上も吉祥模様が消えなかった様子である.(写真2参照)

 

写真2

 

5.おわりに

 第4回「環太平洋照明会議(Lux Pacifica)」は成功裏に終わった。しかし、出発間際まで,参加できるかが危ぶまれた.今回,第4回大会に参加して見て,「環太平洋照明会議(Lux Pacifica)」は,既に確固たる権威を築いていることが分った.そして,昨今の国際情勢を踏まえたわが国の位置付けは,既に照明の学術・技術分野においても「情報発信国」の域に達していることが,論文応募件数とその発表内容から推察でき,今後も一層,リーダーシップ的役割を担って行くものと考える.

 著者は,本照明国際会議の誕生と同時に参加の機会を得,その後も,毎年,多くの国際会議へ参加をしている.その結果,毎回,多くの先輩諸氏からご指導ご鞭撻を賜り,得るところは多い.

 「経験は後から付いて来る」ものである.本稿を読まれた若手の研究者および技術者諸氏らの面々が,2005年に開催予定である次期環太平洋照明会議(Lux Pacifica)を手始めに,今後,多くの国際会議へ参加されることを大いに期待する.

 最後に大会実行委員長を努めたHari S. Mamak氏のご尽力に感謝の意を表する.

 
※本文は照明学会誌第87巻 第6号 2003年6月「会議報告」より引用しています。
前へ | 1 | 2 | 3 |