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会長挨拶

本年6月の定時社員総会において、100年の歴史ある照明学会の会長に選任されました。次の100年に向けた第一歩を踏みだす此のときに、会長に選ばれたことは誠に光栄なことであり、同時に責任の重さを痛感しております。

昨年の100周年に際して、グランドデザイン(長期ビジョン)のもとに、更なる100年を見据えたマスタープラン(2016-2021中期ビジョン)が策定されました。
 創立101年目である2017年は、以下の2つを最重要課題に据えて、戦略的活動推進や国際化対応をはじめとするマスタープランに掲げる6つの政策に取組むことで、次の100年の礎を築く歩みを開始します。
 (A) インターネットなどのICTを活用した学会内外への情報・サービス提供の枠組みの構築
 (B) 次世代の照明学会を担う人材獲得・育成の枠組みの構築

「21世紀の新光源LED」の急激な照明界への台頭に象徴されるように、照明技術はめざましい進歩を遂げてきており、照明への社会的関心は高まっています。会員数が減少傾向にある学会が多い中、本学会においても景気の低迷と共に減少し、2003年度末には5400人を割りましたが、その後徐々に回復し、近年はLEDランプの普及と呼応するように増加が続き、現在5800人を超えていることも、その証と言えます。

したがって、照明による生活の質的向上と省エネルギー化の両立に関する啓蒙と、それを実現するための照明を普及させるかつてない好機が到来しているといえます。また、IoT技術に依れば、ひとの生活だけでなく生態系全般に配慮した照明の時空間自動制御の実現も、もう未来のことではありません。更に、照明器具という概念そのものを大きく改変するであろう、有機ELやレーザーの一般照明への本格参入も期待されます。
 この潮流を的確に捉え、学術的・人的資産を活用して、より高品質な照明の追求と発信を支援するのが本学会の使命です。また、多分野にわたる光の利用技術が開拓されていく中で、照明学の従来の工学の範疇に留まらない総合科学としての発展を牽引する責務があります。更に、新しい照明科学の発展を担う人材の育成が必須であり、本学会の果たすべき役割はますます大きくなっています。

本学会の特色は、学術研究に関わる会員だけでなく、事業に関わる会員が多いことです。そのため、学会活動の主目的である「照明関連研究や調査」、その「応用と普及」、ならびに「成果や知識の交換」の機会を広く平等に全会員に開くために、2012年の新法人移行に併せて、8つの分科会を基軸とした会員のための活動体制を整備しています。
 会員の皆様には、このような本学会を最大限にご活用くださることをお願い致します。皆様の活動自体が、学会の継続的発展に欠くことのできないエネルギーとなります。
 そして、人材や体制の特色を発揮し、今日、照明維新ともいえる劇的な革新の中から生まれてくる新しい技術を正しく評価し、客観的・科学的情報を発信することで社会に貢献していくことが出来れば幸いです。

照明学会101年目の節目にあたり、照明の変遷を振り返り諸先輩方の業績や考え方を学び、グローバルな視座に立脚して常により良い照明を追求・発信することで本学会の意義を高めると共に、次の100年を見据えた基盤充実を図ることが希求されます。
 会員の皆様、および本学会の活動に期待を寄せて頂いている皆様の一層のご理解とご協力を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

平成29年6月16日

照明学会 会長 井上容子

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