会長挨拶

照明学会 会長 鎌田 憲彦

 2022年6月10日の定時社員総会において新役員メンバーがバトンを受け取り、新たなマスタープラン(2022-2027年中期ビジョン)「ニューノーマル時代の学会活動再構築」の下に今年度の活動がスタートしました。COVID-19の世界的拡大から3年目、変異株に他の感染症を含めて脅威は去らず、規制と経済活動とのバランスを探る綱渡りが続きます。そうした中でも全国大会や各種研究会、委員会等はオンラインを活用して着実に成果を上げています。「往復の時間を考えると無理だけどオンラインなので参加できた」という会員の方々も多いでしょう。よりよい開催のノウハウも蓄積されつつあります。社会状況や催しの規模、内容に応じて臨機応変に、対面/オンラインのメリットを活かした学会活動が望まれます。
 今年度は「学術研究の発表促進、研究者・技術者・実務者の人的交流による学会活動の活性化」、「デジタル技術の活用推進」、「適切な収支計画に基づく財政基盤の安定化」を最重要課題とし、研究調査・技術開発・デザインの実践、優れた研究・技術・デザインの公表と表彰、会員および一般社会への照明技術の普及、時代に対応した情報発信、グローバル化への対応、持続可能な学会活動を皆様方と共に推進します。

 照明学会は2016年(創立100周年)に際して長期ビジョンを掲げました。その第一期中期ビジョン期間(2016-2021年)にCOVID-19が広がり、世界は様変わりしました。気候変動による自然災害も多発しました。今年はウクライナでの悲惨な戦争が始まり、現在その長期化が懸念されています。世界を結ぶサプライチェーンが乱れ、物資の欠乏・価格高騰が広がっていますが、何よりかけがえのない人命が無造作に失われる惨状を何とか終わらせたいものです。
 このように世界は激変していますが、この地球はただ1つ、そして私たちは皆その上の住人同士としての繋がりを持ち、地球環境への責任を負うべき生物です。この事実を改めて自覚し、良識と叡智を活かして次世代へ希望の灯を手渡す必要があります。そのためには、謙虚に自然に学び歴史を学び、真実に向き合って、真実の言葉で解決への道を探ることが鍵となるのではないでしょうか。

 私達は科学技術の意義を真摯に捉え、世界に知の情報を発信しながら、希望という未来に向かう道を照らす必要があります。様々な情報の氾濫・錯綜する現代社会において、照明学会の長期ビジョンはいささかも変わらず、果たすべき役割はますます重くなっています。そのために広い領域の方々が集う、activeで有益な交流の場となるべく、照明学会は活動を続けてまいります。引き続き皆様方の積極的なご参加、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和4年(2022年) 9月1日 照明学会 会長 鎌田 憲彦

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