和歌山県高等学校照明コンクールの取り組み

先生方との対談

照明コンクール開催のきっかけについて


大会の会長を務める西校長

今から27年前(昭和57年当時)、故青木先生(当時当校電気科の科長でその後和歌山工業高校校長歴任)のアイデアで課題研究テーマとしていわば授業の一環としてスタートしました。

 当時は画用紙1枚にアイデア(アイデア部門)やデザイン(デザイン部門)を創作するだけのものだったようですが、その後廃材利用や自然素材を活用した作る楽しみも必要ではとの想いから”製作の部”を加えることになり、現在の3部門(アイデア部門、デザイン部門、製作部門)になりました。

 また、専門的な立場で審査してもらうため、当校OBの株式会社朝陽さまの硲社長や関西電力の協力を得て、県下工業高校4校(和歌山工高、紀北工高、紀央館高、田辺工高)、普通高校1校(和歌山高校)も加わった大きな大会“和歌山県照明コンクール”として現在に至っています。

 応募総数は毎年1400件〜1100件位にものぼります。

 学校だけでは資金面も含めて難しいがメーカーさんや関西電力さんなど企業からの協力があってやってこられました。まさに産学協同の好例です。

 照明コンクールは大変歴史のあるコンクールです。作品の傾向はその時代を反映したものが多いです。でも、生徒のアイデアや創造性には毎年驚かされます。

(現県立和歌山工業高校校長)

当初から照明がテーマだったのは何か理由があるのですか

 やはり照明は生活に一番身近なものですし、生徒の創造性や独創性を発揮できる題材だったのだと思いますし、それは今でも変らないと思います。
 また、長年の開催で作品の傾向も、当初は勉強机の卓上スタンドにラジオや電話が一体となったものなど、時代を映していると思います。

運営にあたり苦労されていることはありますか

 生徒が一生懸命製作した作品なのに、その作品が一番引き立つ環境を作れないので残念です。
 例えば寝室などで使うほのかな灯りを昼間の会場で再現させることが難しいです。もちろん、暗幕を引いたりはしますが、応募件数(本年度応募件数:1162点)も多く、時間的な制約からじっくりと雰囲気を楽しんでいただくことが難しいです。


大会運営事務局の川口先生(左) 久原先生(中央) 高垣先生(右)

 生徒のみなさんが、毎日遅くまで作品づくりに取り組んでいる姿を見られている事務局の先生方。どの作品も生徒の想いがつまっていることが分かっているだけに少しでも審査員の方々に良い点数をつけてもらってできれば全員、金賞にしてあげたい・・・そういった気持ちがジ〜ンと伝わってきました。

 続いて生徒さんの製作現場にお邪魔しました。