現代社会は我々エンジニア,デザイナーが作り上げる種々の人工物の上に成り立っており,携わるエンジニア,デザイナーの社会的使命・責任はますます増大しています.これまでは人工物の評価は完成製品について行うシステムがとられてきました.しかし技術の高度化,ブラックボックス化が進み,その技術成果が社会に大きな影響を与えている今日では,その製品を誰がデザイン・設計・製造したのかも製品を評価するうえで極めて重要になってきました.このように社会的責任が増大しているエンジニア,デザイナーが信頼されるためには,その能力を証明する技術者資格と,それを裏付ける最新技術情報の継続的修得証明が必要と考えられ,日本工学会傘下の各学協会ならびに技術士会では技術研修ポイント(以下CPDポイントという)認定によるCPD教育プログラム受講制度を開始しています.照明学会でもこの要請に応えるために,2010年8月より照明のプロであることを表す「照明プロフェッショナル」資格の認定と,対になる技術情報修得実績証明のためのCPDポイント認定を2010年8月1日から正式にスタートいたします.
照明学会が認定対象とするCPD教育プログラムとその認定CPDポイントを別表1に示します.今後,他学協会との協議により修正があるかもしれない点,ご承知おきください.