照明学会として取り組むべき課題 | 課題の背景 | 具体的な取組み内容 |
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◎蛍光の水銀問題への取組み | 蛍光灯に含まれている水銀は環境を汚染し生態系に悪影響をもたらす可能性が有り、今後社会的な問題となるのではないか | (1)水銀レス・減量、3Rに関する研究調査 (2)水銀レス高効率新光源の研究調査 |
◎LED照明の普及促進 | LEDの開発が進められているなかで、照明用光源としての応用分野においては照明学会としての方向付けや基準つくりは社会的な使命である | (1)LEDの照明用光源の実用化技術開発 (2)LED応用照明・表示技術に関する研究調査 (3)LED照明の生体への影響の研究 (4)新光源対応照明設計基準の策定 |
○長期間使用器具の適正な交換と回収 | 施設の安全、省エネ、環境問題という複合の視点から、長期間(20~30年)使用中の照明器具の更新に関して照明学会としてその重要性を社会に提起し、合理的な交換と回収のルール化、仕組みを作っていく必要がある | (1)行政への働きかけにより促進を図る |
○過剰照明の抑制と魅力ある都市景観の創出 | 都市部では明るすぎる広告照明が蔓延し都市景観が損なわれているため、改めて都市の快適環境にふさわしい適正な明るさの基準の提案と社会的な周知が必要 | (1)都市空間の明るさガイドラインの検討・作成 |
○照明の質を考慮した新照明手法・基準の提案・策定 | これまでの設計基準は(明るさ⇒見易さ)としていたが、今後はやすらぎや快適性を要素として取り入れ、より質の高い環境を作り出していく基準の策定が必要があり、「影の研究」にも取り組んでいくことが大事である | (1)照明の質を考慮した新照明手法・基準の策定 (2)学校、病院、高齢者施設などの新照明手法・基準の策定 |
照明学会として取り組むべき課題 | 課題の背景 | 具体的な取組み内容 |
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◎安心して住める街の提案 | 犯罪件数の増加、地震などの災害時への対応など、住民が安心して住める街にするために、住宅や街路、公共空間での防犯灯の設計基準を確立するとともに、大規模災害時の夜間の避難時にも安全が確保できる施設を用意する必要がある | (1)街路の防犯灯設置基準の策定 (2)住宅用屋外防犯灯設置基準(非常災害時対応可能品)の策定 (3)防犯灯設置義務の行政への働き掛け (4)防犯照明調査委託の積極的受託と成果の普及 |
○情報インフラの活用による一般社会への「照明の重要性」の啓発と照明知識の普及 | 明かりを大切に感じ、照明環境の質的レベルの向上が、社会生活を安全快適にし、環境、省エネにも寄与することを、学校教育を含む一般社会に対して啓発し、必要な照明知識を普及することは、照明学会の主要な社会的使命ではないか。またこのための有効な手段として情報インフラを有効に活用すべき。 | |
○新技術に関する国際規格化推進のリーダーシップの確保 | 照明分野の国際規格制定のための学術的な根拠を提供し、日本からの提言を国際規格に反映させることと、照明に関する新製品、新技術などの海外への紹介など、照明に関する一般的な情報の海外への提供に努め、欧米に対抗して、日本の照明界の国際的な知名度を上げる努力にも傾注するべき |
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○有機EL実用化技術の調査 | 有機ELは新しい光源としてのみならず情報デバイスなど様々な応用が期待できる。当学会としてもその動向を調査し、応用分野に関する指針を示す必要がある。 | (1)基礎研究の動向調査 (2)期待できる応用分野の検討 |