2025年度照明学会全国大会 光源・照明システム分科会シンポジウム―デジタル時代における照明分野の技術事例紹介―

日時
2025年8月27日(水) 13:00~15:30
会場
愛知工業大学自由ヶ丘キャンパス 本館2階202講義室(全国大会第2会場)
(Teams会議による、オーストラリアからのオンライン講演者あり)
主催
(一社)照明学会 光源・照明システム分科会
参加人数
現地参加44名、Teamsによるオンライン参加1名含めて45名
シンポジウム概要
照明業界とその周辺分野においても、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の波が押し寄せており、モデリング、AR/VR、機械学習、AIなどのキーワードで語られる技術事例を紹介する。
プログラム
  • 13:00-13:05 シンポジウム開催にあたって 安田丈夫(分科会幹事)東芝ライテック
  • 13:05-13:35
    (オンライン)
    白色LEDパッケージングのサロゲートモデリング 柏尾知明 近畿大学
  • 13:35-14:05 デジタルツイン活用による劇場業務のDX化支援 酒井香美 東芝ライテック
  • 14:15-14:45 カメラ付きLED照明と人物検出AIを用いたAI画像解析サービス 高柳佳幸 東芝ライテック
  • 14:45-15:15 AIおよび紫外光源を用いた食品品質の非破壊計測法の開発 伊藤秀和 農業・食品産業技術総合研究機構
  • 15:15-15:20 閉会の挨拶 三栖貴行(分科会幹事長) 神奈川工科大学
報告
 光源・照明システム分科会では毎年全国大会時にテーマを決めてシンポジウムを開催しているが、今回は担当幹事間の企画検討段階で、AI、機械学習、AR/VR、スマート照明といったキーワードが浮かび上がり、そのテーマに沿った講演を4件揃えることが出来た。論文発表の通常セッションにおいて、光源、回路、システムなどのハード分野の発表が少なくなり、視覚を含めた照明ソフト分野の研究は堅調なレベルと思うが、照明+αの新しい要素も今後の学会大会には必要になってくると思う。本プログラムはシンポジウムならではの機動性によって実現したと言える。
 各講演の概要は以下の通りである。柏尾先生には白色LEDパッケージの設計支援として断面写真を機械学習させたCNNモデルを紹介して頂いた。酒井氏には劇場を3D撮影して構成したVR空間の活用を、高柳氏には照明器具一体形カメラを用いた撮影画像のAI解析を紹介して頂いたが、どちらも既に実用化されているサービスである。伊藤氏には農作物の近赤外分光データを機械学習させた回帰モデルと紫外LEDの利用について紹介して頂いた。4件の講演とも活発な質疑が行われ、聴講者の関心の高さが伺われた。
 シンポジウムの開催が2日目の午後だったため、自分の発表を終えて帰られる方も多かったと思うが、学生の方など若い人がもう少し参加していたらと、その点は残念に思う。全国大会の中でのシンポジウム開催ということで、そのようなことも念頭に企画をしていきたい。
 最後になりましたが、改めて講演者の皆様に感謝を申し上げます。
(安田丈夫:東芝ライテック、光源・照明システム分科会幹事)
 
柏尾智明氏(近畿大学)オンラインにて
酒井香美氏(東芝ライテック)
高柳佳幸氏(東芝ライテック)
伊藤秀和氏(農研機構)

担当幹事

  • 安田 丈夫 東芝ライテック
  • 伊藤 秀和 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 大久保 和明 システムズエンジニアリング
  • 川島 祐貴 テクノオプティス
  • 岡本 保 木更津工業高等専門学校
  • 宮坂 勝也 オーク製作所
  • 山内 健太郎 パナソニック
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