2025年度照明学会全国大会 照明デザイン分科会、視覚・色・光環境分科会 共催シンポジウム 開催報告
テーマ「最新事例に基づくミュージアムライティングの地平」

- 開催日時
- 2025年8月27日(水)13:00-16:00
- 会場
- 愛知工業大学 自由ヶ丘キャンパス 本館204講義室
- 参加人数
- 59名
- 主催
- 一般社団法人 照明学会 照明デザイン分科会、視覚・色・光環境分科会
- 内容
- ミュージアムの多様化に応じて照明に求められる要素を最新事例(豊田市美術館・博物館,SIMOSE,軽井沢安東美術館,五十嵐威暢アーカイブ)とともに紹介し、ミュージアム照明デザインの役割と実践、今後の課題や展望について多角的に議論を行う。
1.学芸・鑑賞・設計の視点から 木下 史青(東京国立博物館)
2.ガイドライン・規準の動向 吉澤 望(東京理科大学)
3.ミュージアムの多様化に応じた照明デザイン 岩井 達弥(Lumimedia lab)
4.ディスカッション 全員
- 報告
- まず,木下史青氏(東京国立博物館,照明デザイン分科会幹事)にこれまで手掛けてこられたミュージアム照明について学芸・鑑賞・設計の3つの視点からご説明いただいた.次に,吉澤望氏(東京理科大学,同分科会幹事)に国内外の美術館・博物館照明に関するガイドラインや規準,研究動向についてご紹介いただいた.そして,岩井達弥氏(Lumimedia Lab., 同分科会副幹事長)より多様なミュージアムを体系化した上で,それぞれに応じた照明デザイン手法について解説していただいた.最後に,登壇者3名と参加者との間で,照明設計する上で直面している課題,技術進化とそれによって可能となる新たな光の表現方法などについて活発に議論が行われ,閉会となった.
本シンポジウムには研究者や学生,電機/照明メーカーにご所属の方,照明デザイナーなど,計59名の方々にご参加いただいた.訪れる人々に感動と深い体験をもたらすようなミュージアム照明について考えるきっかけとなれば幸いである.
(大江 由起:滋賀県立大学、照明デザイン分科会幹事、視覚・色・光環境分科会幹事)
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木下史青氏
吉澤望氏
岩井達弥氏
