(有)ファイン工房 梶本恵子
”明るすぎる”の背景には日本住宅ならではの「和室」の使われ方があるようです。
元来、日本の家庭の食事をする部屋
時には |
・・・子供達の勉強部屋 |
ここでの照明は、天井の中央に全般拡散配光型の器具が1つだけ・・・
部屋の隅々まで照らされた平坦なひかりで、”心やすらぐひかり”ではなかった。
心身ともにリラックスできるよう、部屋全体のあかりはやわらかな自然な光で必要以上の明るさは極力抑えて、機能面はタスク照明で補います。
(内装材や家具・カーテンなどのインテリアを構成しているものとの調和を図ります。)
まずは・・・
同じ室内にある照明器具の光源は電球色の蛍光ランプを、その他は白熱ランプを用い、暖かいあかりで光源を統一します。
そして天井面に主要照明があればスイッチをOFFにして高いところからのあかりをなくし、全体の光源の位置を低くして落ち着き感を演出します。
次に・・・
スポットやスタンドなどで、部屋の壁面を明るく照らします。
(雰囲気だけでなく部屋全体を広く見せる効果があります。)
また・・・
光源が直接目に入るような器具は避けます。
スタンドなどはシェードの形もさることながら素材の種類によってもその効果も表情も変わってきます。
(シーンによってシェードを変えるだけでも変わった雰囲気の楽しみ方もできるでしょう!)
その他・・・ 家具や室内のグリーンなどで間接光を工夫してみます。 ソファーの後部にライトを置いたり・・・ |
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・・・グリーンをライトアップさせたりして、照明器具が直接見えないようにして、光だけの効果を考えます。 |
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食卓のペンダント(調光できるものであればなお良い)やフロアースタンドとの組み合わせでひかりの束を作り「闇と明のグラデーション効果」を試みてみます。 |
ひとつひとつのひかりが強くならないようにバランスを取りながら、自分なりの”くつろぎの空間”を創造してみることをお勧めします。
「庭とリビングの境がない」
「リビングが庭まで伸びた」
とういう効果を出すために・・・
小型のスポットライトやブラケットタイプでテラスのプランターのグリーンや花々をリズミカルに浮き出させたり、木々の下からライトアップすることにより立体感が生まれこうして外を明るくすることによって、一層リビング側が広く感じます。