図1 ドーム棟内部
Fig.1 Inside of dome building
図2 施設全景(昼間)
Fig.2 Facilities panorama(daytime)
図3 施設全景(夜間)
Fig.3 Facilities panorama(nighttime)
図4 内部回廊
Fig.4 Internal corridor
「しもきた克雪ドーム」は,寒冷多雪のこの地で季節や天候に左右されずに軟式野球をはじめテニス,サッカーなどのスポーツ利用のほか,企画展示会などのイベントにも利用できるドーム棟と,プールやアスレチックジムを擁するセンターハウス棟で構成されている.
108m×108mの正方形としたドーム棟のアリーナは,人工芝で仕上げたフィールドを一体および分割使用に対応可能とし,アリーナ周辺を2重の廻廊が囲う構造となっている(図1,図4).ドーム屋根は正方形のアリーナと2重膜の半球屋根を融合する形態(カドラドーム)が採用され,雪の白さにも負けぬ純白のドームが陸奥湾と釜臥山の間にふわりと浮かぶような魅力的な景観を創出している(図2,図3).また,ドーム内膜の頂部に透過率の高い材料を使用したことにより,降雪期でも昼間は人工照明を点灯することなく,十分にスポーツを楽しめる明るさが確保されている.
※本文は照明学会誌第91巻 第6号 2007年6月「照明のデータシート」より引用しています。学会誌には照明設備についての説明も掲載されております。