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日本工業規格の新規制定

 このたび、本学会にて作成したJIS原案が、日本工業標準調査会の審議をへて、平成23年12月20日に制定されましたので、概要を以下に紹介します。

日本工業規格JIS C8105-5:2011
「照明器具−第5部:配光測定方法」概要

 地球温暖化対応の一環として,LEDを光源とした照明器具による省エネルギー対策が注目されている。しかしながら従来は,照明器具の全光束などの性能及びその測定方法は,JIS C 8105-3:2006(照明器具−第3部:性能要求事項通則)の附属書(照明器具の配光測定方法)として示されているだけであった。このため,照明器具の製造業者等は,この附属書,照明学会の技術基準などを参考に独自に測定し,照明器具の性能を公表しているのが実態であった。

 一方,海外をはじめ,我が国でも新規に照明事業に参入する製造業者等が相次ぎ,市場において性能競争が激化している。

 このような背景から,照明器具の性能を評価するに当たり,統一的な測定方法を規定し製造業者等の競争力の向上を図り,日本経済の発展へと導くことを目的として,本規格を制定した。

本規格の主な特徴は以下の通り。

  1. 光源を取り外すことのできないLED照明器具,光源を取り外すことのできる従来形の照明器具を含め,一般用照明器具全般に対して適用できる。
  2. 配光測定装置(ゴニオフォトメータ)を使用して,配光特性を測定することを基本に,最大光度,ビームの開き,全光束及びビーム光束を求める手順を規定した。
  3. 配光測定装置は,国家標準にトレーサブルな光度標準又は全光束標準を用いて,校正を行うことを規定した。
  4. 測定結果の報告は,従来どおりの紙の報告書などによるほか,北米照明学会規格IESNA LM-63-02(測光データ及び関連情報の標準ファイル形式)に準じた電子ファイルによる方法を規定した。

以上

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