広島市現代美術館 41

中国2広島県広島市南区

照明施設賞受賞

  • 広島市現代美術館
  • 株式会社黒川紀章建築都市設計事務所
  • 清水・共立建設共同企業体
  • 株式会社K構造研究所
図1 均一な曲面照明
図1 均一な曲面照明
図2 美術館に特化した性能の照明
図2 美術館に特化した性能の照明
図3 多機能な照明
図3 多機能な照明
図4 意匠環境に対応した照明
図4 意匠環境に対応した照明

概要

 広島市現代美術館は公立館では国内初の現代美術を専門とする美術館として1989年にオープンした施設である。
 今回の改修工事では設計者・黒川紀章による意匠を大切にしつつ経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」をLED照明を用いて行っている。
 再開後はより使いやすく過ごしやすい、開かれた美術館を目指すと共に、展覧会のテーマや手法を多様化し、時代に合わせた「イロイロ」に挑戦している。

  • 用途:美術館 
  • 規模:地上2階、地下2階、建築面積:3,862.62㎡(増築205.61㎡含む)、延床面積:9,448.36㎡(増築205.61㎡含む)
  • 構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)

2025年照明施設賞 寸評

 簡単に言えば、美術館内の照明設定を自由自在にできるようにしている。
 照明シミュレーションと実証実験を現地で行い壁面照度の確保や照射の工夫がなされている。建築意匠や照明器具などを踏襲しながらより良い照明照射を実現している。展示室は単一でなく各室においてそれぞれ独自性を持たせた照明配置がされている。