地域に根差した信用金庫の新本部・本店棟新築計画である。コーポレートメッセージに込めた思いを体現するため、新たな働き方のもと圧倒的なスピード感で新たな付加価値を生み出す新本部オフィスと、ワンストップのサービスを提供する新本店の2棟を計画し、渡り廊下で接続している。
西側道路を挟んで浜松城と向き合う計画地は、かつての城下町の三の丸に位置し、武家屋敷があった場所である。1960年代に旧本部本店を構え、長きにわたり地域と共に歩んできた歴史を踏襲し、この先も地域の持続的な発展を支え、永く愛されていくシンボルとなる建築を目指した。
街のシンボルとしての光を提供し、開かれた施設を目指している。またオフィス照明は間接照明によるインテリア空間と、画像センサの調光でリラックスした雰囲気を出すペリメータ空間で構成し、新規性もあり評価できる。