環境エンジニアリング企業の研究施設の建替えである。筑波山を望む緑に囲まれた地に新たな知のハブを計画し、省エネ技術による『ZEB』の実現とオープンイノベーションを誘発する快適な執務環境の創出がテーマである。ワークプレイス、ラボ、打合せスペースを中心に、自然に近い環境から最新技術による制御された環境まで、異なる空間×光×温湿度からなる多様な環境が緩やかにつながっている。吹抜けSOU-SOU Voidは自然光を最大限活かし、間接照明を主に採用している。OpenSquareのアーチ状の天井は、空調方式と間接照明の柔らかい表情でさわやかな風と光を表現している。
全体として自然光の積極的活用など建築と自然環境が一体化した好事例と評価できる。