九州新幹線鹿児島中央駅の西口に立つオフィス・商業複合ビルである。鹿児島中央駅と2Fデッキで直結させ、オフィスワーカーや近隣住民の利便性を高めるとともに、鹿児島の新しい交流と賑わい・魅力溢れる都市空間の創出をコンセプトとしている。
建物のメインエントランスとなる外部吹抜空間と鹿児島中央駅とつながる連絡デッキは、鹿児島の伝統工芸品の薩摩切子をモチーフとした天井ライン照明で空間の連続性を演出した。鹿児島中央駅とビルの間に設けた遊歩道は、隣接する公園と一体感のあるランドスケープとするために、遊歩道の植栽や照明を伸展できる計画となっている。
メインエントランスの天井ライト照明によって薩摩切子を表現し、エレベーターホールの光壁によって桜島を表現する等、鹿児島の魅力が十分に伝わる照明計画である。内外がバランスよく計画されている。