「Change、Challenge、Create」の頭文字の『C』と、今回の「きりしまR&Dセンター」を構成する3部門(分析センターAnalysis、ものづくり研究所Material、生産技術部門Process)の各頭文字から、『C・A・M・P(キャンプ)』という全体コンセプトを掲げ、「地域の知的交流の核となり、新たな価値を創造するワークプレイス」をメインテーマとした京セラ最大規模の研究所である。「協力、一体感、夢中、時間を忘れる、楽しい、こだわる、工夫する、発見する」というキーワードを抽出している。
研究に集中・没頭するラボとは対照的に、キャンプフィールドはリラックスした雰囲気とし、気軽にアイデアを語り合い、部門を超えたイノベーションが生まれることを目指した。「エントランスホール 山のふもと」 「キャンプファイヤー」 「木漏れ日の下のロッジ」 「ほとり」 「いただき」など、キャンプフィールドのようなワクワクストーリーを随所に散りばめ、それぞれのストーリーに相応しい照明計画を行った。
エントランスホールは自然光に近い波長の照明器具が使用され、木リブ壁の光スリットと円環状の光ラインが印象的である。光ラインが途切れないよう照明器具の配置に工夫が見られる。