SIMOSEは、「アートの中でアートをみる」をコンセプトに、美術館とヴィラそしてレストランを瀬戸内海に面した魅力的なランドスケープの中にちりばめた新しいタイプの施設である。
瀬戸内海に浮かぶ島々をイメージした色あざやかに光る水盤上の8色の可動展示室(水に浮かせて移動が可能)が水面およびエントランスと企画展示棟のハーフミラー外壁に映り幻想的な風景をつくりだしている。
独創的で印象に残る計画で、近未来的な作りはインパクトが大きいが、建物と照明の意匠性が高く魅力的である。美術館建築として凝った設計の上に,坂茂氏の紙管の家など,特別な施設を照明による演出という点で創意工夫が十分に伝わってくる。
瀬戸内海に浮かぶ島々をイメージした色あざやかに光る水盤上の8色の可動展示室が、水面およびエントランスと企画展示棟のハーフミラー外壁に映り、幻想的な風景をつくりだしている。
アートな空間をうまく表現できた美術館や各展示室、ビィラの独創的な建物に合わせた照明計画は、芸術性が高いだけでなく、シンプルな照明設計となっている。