創造性と祝祭性を表現する劇場 ―シビックプライドの再構築を目指して「ハレノワ」は、中心市街地活性化と回遊性増進、都市ステータスの向上、岡山のシビックプライド再構築を目指して整備された芸術創造劇場である。敷地一帯は、かつては市内有数の繁華街であったが、近年は衰退が進み、賑わいづくりが大きな課題となっていた。本施設は「岡山ハレ舞台」をコンセプトとして掲げ、日々の暮らしそのものがハレ舞台となるような、市民の心に残る特別な場所の創出を図った。
外観やリング照明がきれいで印象に残る作りとなっており、浮かび上がるような照明設計で存在感がある。光むらが極力抑えられており多用途で使用できる照明空間が得られている。
劇場天井照明リングは、空間をより大きく魅せる効果がでており、従来にない劇場空間演出である。劇場設備であるので,内構外構共に,工夫を凝らすよい機会であり,それを十分に表現できている。
劇場が開演する夕刻を迎えると外観はライトアップされ、照明は劇場の創造性と祝祭性を表現し、芝居の幕や光のゆらめきを想起するような計画がなされており、劇場らしい晴れやかな光演出で、建物の外観や、大劇場・ホワイエなど内観ともに印象的で高い芸術的な照明設計がなされている。