嘉麻市庁舎 61
九州沖縄1福岡県嘉麻市
概要
2016年4月の熊本地震直後に計画が始まり、安心・安全性確保とイニシャルコスト縮減を両立した合理的な建築のあり方を追求した結果、「打ち放しコンクリート直天井(落下物の排除)」、「RCアウトフレーム=ファサードデザイン(外装材削減)」などが特徴のコンクリートの表情が際立つ彫刻的なデザインの市庁舎となった。
- 用途:市庁舎
- 規模:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上6 階、敷地面積22,472.98 ㎡、建築面積2,760.74 ㎡、延床面積9,652.99 ㎡
2020年照明普及賞 寸評
- 日照調整のための縦ルーバとそのライトアップが施設正面(西側)ファサードの意匠を特徴づけている。縦ルーバを照らすことで、ファサードに陰影を与え、外にも内にもリズミカルな印象を与えることに成功している。
- エコボイド空間、議場や廊下などの建築化照明は格子形状の建築意匠を強調する役割を果たしている。
- 一方で、コンクリート打ち放しの天井にLEDライン照明を直付けするなど、大地震時に備えた公共施設照明としてのあり方も踏まえており、普及が期待される照明計画である。