牧野植物園では夜間開園を常設するにあたり外構の南園だけでなく、照明設備のない温室も同様に新規で照明を設置するため、現在植えられている貴重な植物を傷つけないよう配慮した照明計画を行った。熱に弱い植物のために光源はLEDとし、時間や季節による植物の変化にも対応できるよう、すべての器具が個別に調光可能なDMX信号制御を採用した。南園や温室の熱帯雨林エリアは、20分ごとに音と光による演出を行い非日常的な空間を創り上げている。
光源を2700~3000Kに統一することで、南園・温室ともにぬくもりのある光で包み込まれ、落ち着いた優しい空間となっている。また、DMX信号制御によって光と音楽の同期をとることで、四季に合わせた光の演出が可能となり、新しい植物園の夜間景観を創り上げている。