アマダ記念会館は金属加工機械メーカー「株式会社アマダホールディングス」の創立70周年記念事業の一環として計画された。アマダ伊勢原事業所の緑豊かな自然環境を継承し、季節感あふれる自然林と別世界としての水庭を形成しつつ、内部、外部が一体化して連続的・流動的に移ろう「庭屋一如」の空間構成を目指した。
エントランスホールでは間接照明により水庭との連続性を持たせるとともに、四季や1日の時間の変化に応じて色温度と照度を変化させることで、自然光や水面の反射と混ざり合いながら、朝から夕刻まで移ろう外部的な光環境の創出を目指した。外構では、樹木のライトアップ照明の配置や水庭への映り込みによって、周辺環境と調和する奥行き感のある照明計画とするとともに、庭園灯の適切な配置により歩行者の安全を見守る照明計画とした。