鉄道、道路、屋内外電気、送電というインフラ設備工事を業務としている企業の研修施設であり社員の教育、実習はもちろん食堂、図書館、多目的ホールなど完備され、また開放的な吹き抜け空間を「ラーニングアトリウム」として機能させ社員同士の積極的なコミュニケーションを促している。
建築はその業務内容から着想した「線形のデザイン」をコンセプトとしており、特に建物を横断するケーブルの上に曲線を描くようにコンクリート天井を載せたユニークな構造をとっている。照明は上下配光の壁付けタイプの導光板照明の技術を用いてその天井面を照らしながら床面照度も確保できる計画となっている。同時にシームレスな導光板の意匠が「線形のデザイン」という建築コンセプトに昇華できており、建築と一体となることを目指す建築照明のあるべき姿を体現できている。