品川リハビリテーションパーク・品川区立大崎図書館 30

東京16 東京都品川区

照明普及賞受賞

  • 株式会社梓設計
  • 有限会社ライトデザイン
図1 外観
図1 外観
図2 図書館
図2 図書館
図3 サービスステーション,スタッフステーション
(老健,病院フロア)
図3 サービスステーション,スタッフステーション
(老健,病院フロア)
図4 療養室,病室(4床室)
図4 療養室,病室(4床室)

概要

 東京都品川区の御殿山小学校跡地に建つ全国的にも珍しい病院、介護老人保健施設(老健)、図書館による複合施設である。「都市の公園で憩う」をコンセプトに、病院、老健、図書館がばらばらに存在するのではなく、「憩い」を軸として3施設が包括されたひとつの「場」をつくりだすことを考えた。
 外観は重層する軒と植栽による構成で統一し、憩いの場のコンセプトを地域に発信している。軒天はフルハイトの開口部を通して居室天井と連続することで明るく開放的な内部空間をつくりだし、植栽は無機質になりがちな上層部の居室に彩りを与え、豊かな居住空間をつくりだしている。

  • 施設用途:図書館(2階)、老健の療養室(3・4階)、病院の病室(5~7階)
  • 規模:延床面積11,581.36㎡、地上8階、地下1階

2018年照明普及賞 寸評

  • シンプルかつオーソドックスな手法で、丁寧に作りこむことで完成度の高い心地よい空間となっている。汎用性の高いローコストな器具でも良い環境を作ることができる良い見本となっている点を評価する。
  • 外観の軒を美しく照明していることが最も特徴的である。内部空間もコストを抑えながら間接照明やペンダントライト等を用いて柔らかく上品な計画がなされていることが評価できる。
  • 明るさ制御の導入により省エネが図られている。