日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に開発した多用途複合の超高層タワーである。オフィス、地下鉄駅前広場と一体となった商業施設、ハイクラスホテルなどに加え、建物最上部に情報発信拠点「TOKYO NODE」を開設した。歩行者デッキ上部の「スカイボックス」はスパンドレル部に帯状のライティングを行い、浮遊するジュエルボックスのような輝きを演出している。3層吹き抜けの「ステーションアトリウム」は多面体で構成された天井のスリット内に、「地あかり+スリット内照射を組み合わせた特注照明器具」を設置しており、明るく開放的な空間のイメージを保ちつつ、キラキラと輝く光が降り注ぐ空間を演出している。
巨大で複雑な構造を持つ超高層ビルにおける照明計画の新たな方向性を提示している。ヒルズの名にふさわしい華やかさと、きめ細やかな調光制御を両立し、建築と一体となった照明デザインを実現している。