北海道の富士山と呼ばれる羊蹄山も望めるこの地にオークラニッコーホテルマネジメントのブランドnikko styleの日本で二つ目のホテルとして計画。景観を形成するデザインを先導するものとして、周辺の緑豊かな土地に合うよう、ボリュームを森の屋山小屋のようなスケールに落とし込んでいる。ヒューマンスケールにあった建物は、訪れた宿泊者をほっと安心させるとともに、このビレッジの象徴となるシンボルツリーのような存在となるよう、「凛とたたずむニセコの木」をコンセプトとした。
照明計画は、外観はニセコの自然豊かな土地に馴染むよう、低層部から高層部にかけてより柔らかいライトアップとすることで、夜間も周辺環境に溶け込みシンボルになるようなライトアップを目指している。エントランス正面のRGB調光のランプをグリッド状に配置したビッグウォールは、季節や時間帯によって様々な模様を映し出し、「新しい発見にあふれる時間」を提供するホテルの宿泊客を迎える最初の顔となっている。
柱・梁・庇・屋根をそれぞれの形状に合った異なる手法で照明することでファサードをより豊かに演出、柔らかいライトアップを施すことで建築コンセプトである「凛とたたずむニセコの木」を表現している。エントランスでは、RGB制御と音楽連動調光機能を持つビッグウォールが季節等に合わせた光の演出で宿泊客を出迎える。共用部には北海道ならではの要素をモチーフとした特注照明器具を採用することでエリアごとに落ち着きのあるインテリア空間を創出している。