新しいコミュニティスクールとして、2018年の豪雨災害で被災した天応中とその移転先となった天応小が統合し、義務教育学校として開校した。本校舎は統合に必要な特別教室、図書室、体育館から構成され、かつ地域の避難施設となる。地域と復興のシンボルとして新校舎全体を切妻の屋根で包み、両妻壁はガラスの大きな開口部にすることで、屋根を建物から浮かび上がらせている。また、新しい校門を国道、既存校舎、新校舎、グラウンドの結節点に設け、施設全体を力強く結んでおり、校門から大階段を上がると、瀬戸内の海や江田島が一望できる。
アプローチから続く景色は存在感があり、単純にきれいだと感じるが、屋外照明はもう少し明るくてもよかったかもしれない。
豪雨災害で大被害を受けた天応地区にあたらしくできた公立学校として,避難所の機能も考えて設計する必要があり、平成30年の土石流災害の復興のシンボルとして、光に包まれる光景、温かさを感じる光などのコンセプトに基づいて照明施設が施工されている。
電球色で統一した暖かい外観が上品で、豪雨災害の復興シンボルとしての夜景を作り出している。