富士ソフト株式会社の名古屋を拠点とする自社ビルの新築で、1階を店舗、2階から13階が自社の事務室として使用されている。「街に企業イメージを発信する外装デザイン」「ウェルネスな環境をつくる新しいワークプレイス」「災害に強いビル」をコンセプトとし、各階にバルコニーを有する新しい形式のオフィス空間を創出された。バルコニーは災害時の避難や待機の安全性を高めるだけでなく、屋外空間で働く新しいワークプレイスとして様々な働き方に対応することが可能である。ガラスファサードによる透明感の高い1階エントランスロビーは、木質の3次曲面天井により来館者を迎える空間として街並みに新たな景観を生み出している。建物の4隅を曲面処理することで周辺の街並みとの親和性を高めながら、モノリシリックな印象を与えている。内装は木やタイルなど自然の質感を感じる素材で構成され、オフィスワーカーが心地よく快適に働ける環境づくりが行われた。豊かな内装空間を効果的に照明することで、ウェルネスな空間が街に表出する、空間と照明が一体となったデザインとなっている。
名古屋駅の新しいランドマークとなっている