旧中山道の宿場町として発展した中津川市において、ひと・まちが活性化する多世代交流型のにぎわい拠点づくりを目指して計画された。 学び(図書館)・市民交流(公民館)・観光・子育て支援という4つの機能の複合施設である。
北垂れの傾斜地の敷地条件を活かし、1階の市民交流・観光フロアは北西の旧中山道に開き、2・3階の図書館・子育て支援・市民交流フロアは南東の恵那山側に開く、まちとひとがつながる空間の連続性が意識された。外観は室内の使われ方に応じて日射量を調整する再生木格子や、軒高を低く抑えた大屋根形状を特徴として、宿場町の景観に自然と馴染むように配慮されている。内部空間はマッシュアップ(融合)、リバーシブル(相互利用)、ボーダーレス(自由な利用)をコンセプトに、複合施設ならではの自由で多様な利用が生まれる空間づくりが目指された。
宿場町としての雰囲気を取り込む和風照明をコンセプトとしているが、明るさを必要としている箇所も十分に対応している。