1998年の開館時から横浜市民を中心に親しまれてきた横浜みなとみらいホールは約20年を経て全面リニューアルが行われ、継承するところ、進化するところがありながら新たな命が吹き込まれた。特に、天井高15m、幅40mのガラスファサードの大空間で視覚的にみなとみらいの街に開かれているホワイエは、大きな進化を遂げている。「ホールの華やかさの演出」と「みなとみらい地区の都市景観との一体化」を狙った新たなシンボルとなるモニュメントは、ウェーブ状に配された星形断面のアルミ材群で構成されており、昼間と日没後で別の顔を見せている。この光のモニュメントは、ホールを訪れた人々だけでなく、みなとみらいを訪れた人々にも、様々な色を彩りながら場所の記憶とメッセージを伝えていくものとなっている。
昼間と日没後(夜間)において見せる施設の表情(見え)が素晴らしいと思われる。既存施設の改修ではあるが、空間自体が大きく刷新されるため、照明もそのデザインの特徴に合わせた器具や手法、コンセプトが丁寧に検討されている。