福岡の中心部に位置し、二つの川に挟まれた「中洲」に位置する257室のビジネスホテル。中洲の堆積した土地や水面の光やゆらぎ、長い歴史を経て様々な文化が交流・集積した中洲らしさを鈍く光る外装タイルや幅の異なる縦長の窓の構成で表現しており、客室からの視界をコントロールしながら周辺の街並みにも呼応するデザインとしている。エントランスロビーは、ルーバ越しに外部の視線を緩やかに遮りながらも街路に配された緑や光によってプライベート感と落ち着いた到着感を演出し、客室フロアのエレベーターホールや廊下は水のグラデーションを表現した。客室はシャンパンの泡を連想させるブラケット照明や素材の艶感など中洲の街のきらめきを「質感・色・艶」のある素材で表現した。