老朽化した市民会館の建替計画である。文化・行政拠点特別用途地区として市役所や博物館等が集まる求心性のある敷地に、約800 席の大ホール、300 席のマルチホール、練習スタジオが求められた。
「音楽の都 玉名」にふさわしい芸術活動拠点の象徴となるよう、正面を門型フレームと波型のカーテンウォールで構成し、反射率の異なるガラスフィルムを使い分けることで変化に富むファサードとしている。夜になると照明の効果で内部の空間構成が明らかになり、日中とは異なる表情をもつ。平面計画はエントランスと連続するホワイエを介して大ホール、マルチホール、楽屋をゾーニングしたシンプルな構成としている。ホールまで高揚感を演出するため、「建築+外構+照明=light scape 」と位置づけ、一体感をもった計画としている。