慶應義塾大学 日吉記念館 28

東京17神奈川県横浜市

照明普及賞受賞

  • 学校法人 慶應義塾
  • 岡安泉照明設計事務所
  • 鹿島建設株式会社 建築設計本部 建築設計
  • 鹿島建設株式会社 建築設計本部 設備設計
図1 アリーナ
図1 アリーナ
図2 ステージ
図2 ステージ
図3 ホワイエ
図3 ホワイエ
図4 外観夕景
図4 外観夕景

概要

 1958年に慶應義塾創立100年記念として建てられた日吉旧記念館の建て替えプロジェクトである。既存校舎と調和した列柱の構成をもち伝統を継承したキャンパスの新しい顔として竣工した。1階~5階までの高さ約20mのアリーナは最大1万人を収容可能。無線調光システムを採用することで、照明用タブレットにより容易に調光の設定や操作が可能である。
 アリーナは天井のベース照明には防舷パネル付きのLED照明器具を採用。両サイドの屋根面を照らすアッパーライトや観覧席壁面部分へのウォールウォッシャーの照明が空間全体を明るく華やかに演出している。建物正面からみえるホワイエ空間は、間接照明で構成されたグレアレスな環境となっており、外部へもれるやわらかい光が上品なキャンパスの新しい顔としての記念館の雰囲気をつくりあげている。

  • 用途:学校(体育館、講堂)
  • 完成:2020年3月(新設)
  • 規模:RC造(一部鉄骨造)、延床面積12,497㎡、地下1階、地上5階、建物高さ25.77m

2020年照明普及賞 寸評

  • 外部に柔らかく漏れる光がキャンパスの中で上品な雰囲気を生み出し外観が美しい。
  • 無線調光システムを採用し、各種競技に対応した高照度体育館として参考になる。