内装建材・建築資材を主要製品とする企業の研究開発拠点として研究開発力の強化・スピードアップ・技術力の認知向上を図るため、工場敷地内に点在していた研究開発・執務機能を集約した施設である。中央に配した各エリアをつなぐ共用部の移動空間には、研究者の知的生産性を向上させるコミュニケーション・共創スペースとして「コミュニケーションパス」を設置。多様なアクティビティを表出させるシンボリックな外観は新たな価値創造を発信する企業施設の表現を意図している。
ゾーンごとに照明手法および色温度を明確に分けることで、そこに働く人のコミュニケーションの醸成と快適性の向上をもたらす照明空間となっている。「コミュニケーションパス」とその他の執務・作業空間の色温度を変えたことにより、メリハリのある区分けとなっている。また、照度センサを利用した調光制御や中央制御による消し忘れの防止など、省エネにも努めている。