安心、安全、快適を実現できるよう、教育研究環境の充実、大地震にも耐える強靭な施設計画、省エネルギーで高水準な環境の提供をコンセプトに計画された建物である。教育研究環境をワンパッケージで提供できるよう4層吹抜け空間「キャンパスロビー」を中心に教育交流フロア、研究フロア、重設備フロアを本建物に集積している。環境への取組みとしては、最新の省エネルギー技術を取り入れ、運用時の使用エネルギーを削減するとともに、更新性や周辺環境への配慮を行うサステイナブルな建築を計画した。
大学施設として、明るさとグレアに十分配慮するとともに、食堂等にはコーブ照明を採用して落ち着いた雰囲気を実現し、学習ゾーンではスリムライン照明を放射状に配置して、活発な議論を促す効果を狙うなど、用途に応じた独創的な照明技法を工夫している。また、大講義室に設置された大きな黒板を、配光の異なる2種類の照明器具を用いることによって黒板面を均一に明るくしている。