名古屋テレビ塔 33

東海1愛知県名古屋市中区

照明普及賞受賞

  • 名古屋テレビ塔株式会社
  • 名古屋市
  • 有限会社デザインクラブEMW
図1 外観(塔体ライトアップ)
図1 外観(塔体ライトアップ)
図2 外観(サイネージ)
図2 外観(サイネージ)
図3 塔足元の通り抜け広場
図3 塔足元の通り抜け広場
図4 エントランスホール
図4 エントランスホール

概要

 名古屋の戦後復興・都市計画の中、日本初の集約電波鉄塔として建設され、1954年(昭和29年)の竣工以来、60年以上に渡り名古屋市中心部のシンボルとして広く市民に親しまれてきた施設であり、2005年にはタワーとしては全国初となる国の登録有形文化財に認定されている。
 2011年7月のアナログ放送終了に伴い集約電波塔としての役割を終えたテレビ塔を商業施設として再生しさらなる魅力向上を図るために、塔体の基礎免震化による構造安全性、耐火・避難の安全性向上(遵法化)、ライトアップ器具更新・サイネージ用LEDの増設、内装のリニューアルを行った。

  • 用途:文化・交流・公益・宿泊・商業・業務施設
  • 営業開始:2020年9月(既設改修)
  • 規模:S造、延床面積3,765㎡、地上5階、地下1階

2020年照明普及賞 寸評

 60年以上にわたり広く市民に愛されてきた街のランドマークに、フルカラーLED照明によるライトアップによって新たな付加価値を与えて観光資源としての魅力を向上するとともに、従来のナトリウムランプに比べて大幅な省エネを実現可能としている。
 街に新たな賑わいを生み出すフルカラーLEDの効果的な活用方法として模範事例となる。