慈恵大学病院 外来棟 26
東京１５ 東京都港区
照明普及賞受賞
- 株式会社竹中工務店
- 株式会社 久米設計
- 株式会社フェノメノンライティングデザインオフィス
概要
複数の鉄道沿線からアクセスできる都心型病院の新外来棟建替計画である。閉鎖的な印象のある従来の病院外来の姿から、オフィスや飲食店に囲まれた街中の立地を活かし、病院全体を都市空間ととらえた新たな病院外来の姿を提示している。
周囲の街路が建物内に連続する様に計画された吹抜け空間を持つ空間構成から、照明デザインコンセプトは「Sunny Step」とし、開口部から入る自然光と共に吹抜の中に立体的に配された光膜照明が連続した空間の光を繋げ、各フロアに柔らかく降り注ぐ光環境を創造している。外部から院内に入り奥に進むにつれ徐々に素材や色調が変化するインテリアに呼応し、照明計画も場に応じて変化させることで、敢えて不均一な光環境を創出し、あたかも街中を巡っているような空間を創造している。
- 規模：地下2階・7階
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建築面積：5,232.30㎡ 延床面積：40,101.69㎡
2019年照明普及賞 寸評
大きな施設の中で、光が大胆にアイコン化されることで動線が非常に分かりやすく計画され、快適な環境であることが容易に想像できる。時間によって光幕に色を付けて風を表現するなど遊び心もあり、良く考えられた照明計画である。病院という環境の特殊さを減らし、うまく街に溶け込ませている。