港区立郷土歴史館等複合施設「ゆかしの杜」 25

東京11 東京都港区

照明普及賞受賞

  • 港区
  • 株式会社日本設計
  • 港区立新郷土資料館等複合施設整備工事設計共同企業体
  • 株式会社ライティングM
図1 外観
図1 外観
図2 吹抜け空間
図2 吹抜け空間
図3 吹抜け空間
図3 吹抜け空間
図4 共用部廊下
図4 共用部廊下

概要

 港区白金台に位置する旧公衆衛生院建物(1938年竣工・内田祥三設計)を、港区が保存再生し、郷土歴史館・がん在宅緩和ケア支援センター・子育て関連施設等の複合用途として活用する計画である。歴史的建造物の創建当時の意匠や技術などの価値を保存しつつ、積極的な利活用に応えるために、耐震性を確保した上で最新設備を導入し再生した。改修に際して部分ごとの保存ランクを設定し、保存を主とする部分と大きく改変する部分を明確にしている。改変したオリジナル部位の痕跡を残すことや、新たに付加したものが明瞭になるよう注意深くディテールを決定した。

2018年照明普及賞 寸評

  • 公共施設として、機能だけではなく美しさも満たした照明デザインとなっており、地域に貢献している。特に外部通路は印象的な景観を作り出している。
  • 歴史建造物の意匠と当時からの照明器具をできる限り活用しながら、新たな光環境を創造している点で評価できる。建物全体と各意匠のデザインを引き立てながら効率的な光環境を計画している。
  • 照明効果実験を行い器具を選定している点も評価できる。