東京ミッドタウン日比谷(内観) 17

東京3 東京都千代田区

照明普及賞受賞

  • 鹿島建設株式会社 建築設計本部
  • 株式会社乃村工藝社
  • 株式会社ヌーサデザイン
図1 吹抜けアトリウム
図1 吹抜けアトリウム
図2 地下1階アーケード
図2 地下1階アーケード
図3 3階通路
図3 3階通路
図4 レストランゾーン
図4 レストランゾーン

概要

 約60店舗に及ぶショップ&レストラン、オフィス、映画館、空中庭園や広場空間を収容する複合施設である。“THE PREMIUM TIME HIBIYA”をコンセプトとし、訪れる人々に贅沢な時間と空間のなかで特別な体験を提供している。デザインにおいては「劇場空間都市」というコンセプトのもと、芸術文化・エンターテイメントの聖地である日比谷にふさわしい、大人の魅力に溢れた明るく華やかな空間を演出している。伝統的な劇場空間を参考にした3層吹抜けのアトリウムは、やわらかなカーブを描いた優雅な空間が広がっている。地下のアーケードは「三信ビルディング」をモチーフに、モダンなデザインで再構築することで、街の記憶を継承している。

  • 完成:2018年3月
  • 規模:延床面積189,000㎡、地下4階、地上35階建

2018年照明普及賞 寸評

  • 明るさ感を意識し、環境全体で調光・調色を行っている。
  • 空間全体で間接照明をふんだんに使うことで動線を強調し、店内奥へと誘導している。また、光のバランスにメリハリを持たせ、各所を効果的に演出している。進化する日比谷という大人の街を上質な光で体感できる、これからの大規模複合施設の照明のあり方を示唆する手法である。
  • 社交・寛ぎの時空間を叶える場として、新たな体験や価値を創出する工夫がみられる。