TOP / 照明学会誌 / 照明学会誌 2008年 Vol.92 / 第92巻 第6号 2008年6月
蛍光体をはじめとして,無機・有機発光材料の技術基盤は長い年月にわたって蓄積されてきたが,ここ10年来のbreak throughを通して急激な展開を見せている.LED,無機・有機ELなどの固体発光源の技術開発が進むにつれ,ディスプレイ応用に加えて照明光源としての可能性が拓かれ,特にLEDはその地歩を年々固めつつある.これらを支える固体発光材料は多種多様であり,高効率・省エネ,高信頼性といった時代的要請に加えて,小型軽量性,デザインなど,材料固有の特性が生活の質的向上(Quality of Life)をもたらす可能性が高い.
本特集号では,これら固体発光材料に関する原理や技術的基礎を平易に紹介し,その可能性と導入コスト,従来技術との住み分けなど,照明応用上の課題を理解する手助けとする.
(学会誌編集委員会委員:戸倉三和子,伴 和生,
成瀬 活嘉,松田 清孝)
(No.1228)北見信用金庫本店の照明
小黒 理 281
(No.1229)札幌市山口斎場の照明
海藤 裕司 283
(No.245)北陸スバル自動車
BEST SHOP SWING 金沢西の照明
太田 正明 285
(No.246)松坂屋名古屋本店北館の照明
池田 幸二 286
ハードとソフトの垣根を越えて
鎌田 憲彦 287
総論 多彩な固体発光材料の世界
中西洋一郎 288
蛍光体の原理,技術開発史,現状と課題
國本 崇 291
ナノ蛍光体の研究開発の現状と課題
磯部 徹彦 297
LED照明の発展(1) LED照明の概要
板東 完治 301
LED照明の発展(2) LED用蛍光体
板東 完治 307
220-270nm AlGaN系深紫外LEDの進展
平山 秀樹 311
無機ELの展望
岡本 信治 316
有機ELの概要と低分子EL
甚出 行俊 320
高分子系有機EL素子の現状と課題
時任 静士 325
理数の魅力,体感ミュージアム―リスーピアを訪問して―
松田 真二 330
333
335
336