第88巻　第1号　2004年1月

　災害時において，照明は街あるいは施設の人々を安全に避難誘導するために不可欠な設備である．この中でも誘導灯・非常照明はその重要性から器具仕様・設置基準について消防法・建築基準法においても細かく規定がされている．
　昨今，関連法規の規制緩和が進められている一方，実際の災害事例の教訓，新技術への対応のため，法規改正も頻繁に行われている．また，規格・基準の国際化が進められており，わが国としても現在，積極的な取り組みがなされている．
　今回特集では誘導灯・非常照明のみならず都市防災にも触れながら，その技術・歴史・法規・国際化など様々な視点から，これら「命を守るあかり」について解説する．
（学会誌編集委員会委員　渡邊　薫，杉　鉄也，手塚　昌宏，竹村　哲）

（No.202）横浜港大さん橋国際客船ターミナルの照明

消防法令における誘導灯の位置付けについて