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第83巻 第4号 1999年4月

特集 情報機器光源システムの現状と動向

 今日、社会は情報化社会と呼ばれ、それを支える情報機器は日々めまぐるしく進歩発展を続けている. なかでもその中枢をなすIC(半導体)類は信じられないほどの速度で進歩している.
 しかし、周辺機器ではメカニカルな部分、熱的プロセス、光学的プロセスなどを含み、半導体関係に比べると開発速度はかなり遅く感じられる. 情報機器のレベルはシステム全体で評価されるものであり、足並みを揃えるためにも周辺機器の開発速度の上昇が望まれている. 光を用いる情報機器では技術開発が光源に制約されている点もある. 光源に対しては、(1)高光束・高輝度化、(2)小型軽量化、(3)光源の動作安定化、(4)長寿命化、(5)コストダウンなど、多くの改善、性能向上が求められている一方、光源にとっても単なる一般照明だけでなく、新しい用途を開拓して行くことは市場の拡大のみらなず、光源技術の進歩発展のためにもきわめて重要なことである.
 本特集号では情報機器やそれに使用する光源、回路の現状と開発動向を解説していただいた.
(学会誌編集委員会委員  石神敏彦、阪口敏彦、佐藤仁人、安田 誠)

          
■照明のデータシート
 (No.1127) 東京都・小田急サザンタワープラザの照明 鈴木敏仁・田中信代 217
 (No.1128) 兵庫県・三宮アーケードの照明 津田景子・松下 進 219
 (No.1129) 愛知県・豊田参号館「豊田市コンサートホール」の照明 北村 寛 221
 (No.1130) 千葉県・アミュゼ柏 ホールホワイエの照明 淺石 優・福西浩之
田中晴美
223
■今日の課題
学会内の情報化推進(情報化推進委員会の役割) 森永 晃 225

特集  情報機器光源システムの現状と動向

■資料
 情報機器光源システムの総論 竜子雅俊 226
 光源を利用した情報機器 鈴木儀一 229
 表示装置と光源システム 鈴木八十二 235
 情報機器用ランプの現状と動向 石神敏彦 242
 情報機器用の固体発光素子 塩浜英二 248
 情報機器光源の駆動と制御 中澤育男 253


■資料
 紫外放射による人体への影響の評価方法 河本康太郎 259
■文献紹介 263
■学会記事 264
 定款の変更について 265
■学会カレンダー 266
■会告 267