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[静岡県]銀座ダイヤモンドシライシの照明

写真1
写真1 全景

写真2
写真2 ガラスウォールケース
写真3
写真3 銀座ダイヤモンドシライシ名古屋本店

概要

 銀座ダイヤモンドシライシは、ブライダルダイヤモンドの専門店である。各店舗ごとに丁寧な空間創りがなされ、これから結婚される方を中心とするさまざまなカップルが、夢と幸せを形にと宝石を購入しに訪れる。
 宝石が一番美しく見えるように店舗ごとにあわせて必要最小限の照明にて計画をし、またダイヤモンドをより美しく見せるため、ダイクロイックミラー付ハロゲン電球を使用している。
照明計画
 この店舗の照明計画は、必要な所に必要な光をとのコンセプトで展開している(写真1、写真3)。各店舗ごとにショーケース、接客コーナー、ガラスウォールケース(写真2)、マークボードなど、什器の位置と器具の位置を施工段階から現場にてそれぞれに合わせながら器具位置を決定し進めていく方法をとっている。天井高さと什器の関係により入射角度を考慮しながら器具、ランプの配光を選び、天井高さが違う場合などは一つの店舗の中で同種の配光の違うランプを使用している。
 ランプはダイクロイックミラー付ハロゲン電球の中でも3200Kのダイヤモンドがきれいに見える電球を使用、内装の色なども影響があるためこの店舗に合ったものを採用している。
 照度はショーケース上で約2000lx、接客コーナー上で約1000〜1500lxを設定している。それ以外に関しては約100〜300lxと照度差を作り商品が際だつよう計画している。

照明設備

写真4
写真4 銀座ダイヤモンドシライシ(銀座本店)

  店舗という環境のため、商品に視線が集まるように、デザイン的にシンプルな器具を選び、コーナーごとの特徴をあらわすため、ペンダント型スポットと小型アジャスタブルダウンライト、アクセサリー付ダウンライトを店舗に合わせて使い分けている(写真1、写真3、写真4)。ランプは50Wダイクロイックミラー付ハロゲン電球を商品に使用し、メインのマークボードとガラスウォールケースには100〜200Wダイクロハロゲン電球のピンスポットと白熱電球の間接照明を使用している。

  • 所在地:静岡県浜松市
  • 施主:(株)シーマ
  • 設計監理:(株)アービア設計事務所
  • 照明計画:(株)ミノリ 松田美香
  • 竣工:2001年9月(浜松松菱店)2001年6月(名古屋本店)1995年9月(銀座本店)
  • 資料提供:正会員 松田美香((株)ミノリ)
  • 写真1〜写真4:©(株)シーマ

※本文は照明学会誌第85巻 第12号 2001年12月「照明のデータシート」より引用しています。学会誌にはさらに照度分布図や照明設計イメージが掲載されています。