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第9回 日中韓照明カンファレンスの開催結果報告
(The 9th Lighting Conference of China, Japan and Korea)

日中韓照明カンファレンス委員会

 2016年8月18,19日、韓国・釜山市のPukyong National Universityにて、「第9回日中韓照明カンファレンス」が開催されました。その概要について報告いたします。

経緯と概要:

 照明学会主体の国際活動である『日中韓照明カンファレンス』は、北京〜札幌〜ソウル〜大連〜東京〜韓国光州〜天津〜京都を経て、2016年8月に、韓国・釜山市で第9回日中韓照明カンファレンスを開催しました。

 三か国から計127件の論文発表と209名の参加者があり、バンケットで懇親を深めながら、成功裏に大会が終了しました。 また、本大会前に開催された第18回組織委員会で,次回からアジアライティングカンファレンス(ALC)と名称を改めるが、当面は日中韓3ヵ国が幹事となって運営することになりました。

開催期日、場所:

日時 2016年8月18日(木)13:00〜19日(金)19:00 (開会式〜バンケット終了)
場所 Pukyong National University(釜慶大学校), Daeyeon Campus(大淵デヨン キャンパス) Mirae Building(未来館)

大会内容:

大会テーマ: Good Light, Obtrusive Light

Keynote Speech:1件
“Consideration in design for the visually impaired” (シドニー大学Julian Warren名誉教授)

Technical Workshop:1件
“Light Pollution Special Session”
  韓国、日本、中国の計7名のパネラーによる講演の後、7名が壇上にて会場からの質問を答える形で光害に関するディスカッションが行われた。日本からは東海大学岩田教授が“Upward Flux Calculated from Luminance Distribution of Night Sky”、東洋大学越智准教授が“Activities for Raising Public Awareness of Light Pollution in Japan”について講演した。

発表論文総数:127件
 国別内訳:日本36件、中国47件、韓国44件

学生発表:63件
 国別内訳:日本18件、中国26件、韓国19件

発表形式:
 口頭発表:24件、ポスター発表:103件(内Short Oral Presentation:15件)

参加人数:209名(日本53名、中国50名、韓国105名、豪州1名)

表彰:例年とは異なり、優秀論文賞(各国1名)に加え、学生論文賞(各国5名)が追加され、学生にとってはより有意義な場となった。例年通り、学生論文賞以外の学生参加者全員にも学生奨励賞が贈られた。
  韓国Prof. Kim Hoon、中国Prof. Hao Luoxiが功労賞を受賞した。

 初日に、バスツアーが催され、荒嶺山(427m)から市内の夜景や、広安大橋などのライトアップを見た。最終日の大学内ホールでのバンケットにも多数の参加者が有り、無事に1.5日間の行事を終えた。

特記事項:

 論文件数127件、参加者209名と、例年をしのぐ大会となり、本大会 の3カ国での定着化がうかがえるものとなった。学生の論文が63件であったので、本カンファレンスの目的の一つである若手技術者及び学生発表者の育成が十分に達成されている。今後とも、若手技術者の国際会議発表の登竜門として、本カンファレンスが位置づけられるのではと思う。
 次回からアジアライティングカンファレンス(ALC)と名称を改めることになったが、当面は日中韓3ヵ国が幹事となって運営することとした。webサイトの立ち上げやロゴの作成、交流協定の見直しなどを行う。
 来年8月(予定)に、第10回Asia Lighting Conference 上海大会を開催する。引き続き、皆様方に参加の検討をお願いする。
 詳細は照明学会誌(2017年2月号予定)で報告するが、ここでは写真と一緒に速報とする。


図1 会場のMirae Building(未来館)


図2 オープニングセレモニー 照明学会 古莊副会長


図3 基調講演Warren名誉教授


図4 会場


図5 ワークショップ 口頭発表 東海大学 岩田教授


図6 ワークショップ 口頭発表 東洋大学 越智准教授


図7 ポスター会場


図8 優秀論文賞、学生論文賞の皆様