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第8回 日中韓照明カンファレンス日本大会(京都女子大学)報告
(The 8th Lighting Conference of China, Japan and Korea)

日中韓照明カンファレンス委員会

 2015年8月20,21日、京都女子大学にて、「第8回日中韓照明カンファレンス」が開催されました。その概要について報告いたします。

経緯と概要:

 2008年10月に第1回の北京開催でスタートした日中韓照明シンポジウムは、札幌、ソウルで各国を一巡し、その後「日中韓照明カンファレンス」に名称を変えた二巡目は、中国大連〜東京〜韓国をへて、三巡目2014年8月中国天津大会と、着実に定着してきました。第8回大会は今年8月に京都女子大学で開催いたしました。

 三か国から計104件の論文発表と177名の参加者があり、バンケットで懇親を深めながら、成功裏に大会が終了しました。 また、本大会前に開催された第16回組織委員会で,次回第9回大会は2016年8月に韓国の釜山市Pukyong National Universityで開催されることが決定されました。

開催日時、場所:

  • 日時 2015年8月20日(木) 13:00〜 21日(金) 09:15〜19:10 (バンケットを含む)
  • 場所 京都女子大学(京都市東山区)

大会内容:

大会テーマ: Creating Comfortable Lighting Environment

Keynote Speech:1件

”Intelligent Lighting System : Comfortable Illuminance and Color Temperature and Remarkable Energy Saving” (三木光範教授、同志社大学)

Short Lecture:1件

”A BRIEF OVERVIEW OF DESIGN MANAGEMENT: A FRAMEWORK FOR CHANNELLING CREATIVITY AND CREATE VALUE” (Mr. David Watson)

Technical Workshop:1件

” Psychophysiological Studies on Lighting Environments’” (八木昭宏名誉教授、関西学院大学)

発表論文総数:104件

国別内訳:日本42件、中国33件、韓国29件

学生発表:47件 

国別内訳:日本17件、中国19件、韓国11件

発表形式:

口頭発表:24件、ポスター発表:75件(内Short Oral Presentation:15件)
住宅照明セッション:5件

表彰:優秀論文 6件(口頭発表/ポスター発表より各3件)
学生奨励賞:大会に参加し論文発表をした学生全員が対象
参加人数:177名(日本106名、中国30名、韓国41名)

特記事項:

      
  • 論文件数104件、参加者177名と例年と同規模の大会が開催され、本大会 の3カ国での定着化がうかがえるものとなった。
  • 基調講演およびワークショップの講師にそれぞれ同志社大学・三木光範教授および関西学院大学・八木昭宏名誉教授をお迎えした。両教授はご自身の研究テーマであるインテリジェンス照明技術および照明分野における感性工学的評価手法について基礎から最先端に至る幅広い話題について大変わかりやすく説明された。多分に教育的な要素も含まれていたため、学生や若手企業研究者から大学や企業における第1線の研究者まで深い関心を呼んでいた。
  • デザインマネージメントに関する講演を、カナダ人デザイン研究者David Watson氏に依頼した。講演に対し、大変な反響であった。 
  • これまでの日中韓照明カンファレンスに対する功労者賞として、元国際活動委員長の故池田紘一氏、前日中韓照明カンファレンス委員長の塚原淳一氏をはじめ3か国で計5名が表彰された。
  • 詳細は照明学会誌(2016年2月号予定)で報告するが、ここでは写真と一緒に速報とする。

  • 図1 開会式 照明学会松木会長の祝辞

  • 図2 基調講演の同志社大学、三木教授

  • 図3 ワークショップ関西学院大学、八木名誉教授

  • 図4 ショートレクチャーDavid Watson氏

  • 図5 論文賞、Oralの神戸大学 鈴木さん(左から4人目) 、Posterの京都工芸繊維大学 大柴さん(左から5人目)

  • 図6 学生奨励賞授賞式 代表 日本大学 田嶋さん(左から3人目)

  • 図7 功労者表彰の故池田元国際活動委員長(代松下さん左から5人目)、塚原前委員長(左から4人目)

  • 図8 参加者の集合写真