名城大学教授 名古屋大学特別教授・名誉教授 赤﨑勇博士、名古屋大学大学院工学研究科教授 天野浩博士、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 中村修二博士がノーベル物理学賞を受賞されることに対して、心からお喜び申し上げます。
LED照明は、近年急速な発展を遂げていますが、この新しい照明の核の技術が日本で生まれました事は、たいへん喜ばしく思います。
照明のLED化は、既存のランプから効率の高いLEDランプへの置き換えからスタートし、既に照明器具の置き換えにも進んできており、消費電力の大幅な削減に寄与しています。
さらに、LED照明は、従来の照明に比較して、明るさの調整や色合いの変更、またそれらを外部から制御することが容易であることから、人々の生活の中でより人の生理や心理に合った照明を構築する大きな可能性を持っています。
先月開催された照明学会全国大会では、LED光源の特性向上や放射測定、照明設計・デザイン、照明環境、視覚心理・生理に関する多くの発表があり、研究・開発の大きな流れの一つとなっています。また昨年の同大会シンポジウムでは、今回のノーベル賞受賞者のお一人である天野浩博士に、「LED開発の現状と照明の将来」と題して基調講演していただきました。
照明学会として赤﨑博士、天野博士、中村博士の受賞をお祝いするとともに、日本発のLEDを用いた照明を、より発展させ、より良い照明空間を提案出来るよう、照明のハードからソフトまでを融合・連携した学会として一層の努力を続けてまいります。
2014年10月8日
一般社団法人照明学会 会長 須藤 亮