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日本工業規格の新規制定

 このたび、本学会にて作成したJIS原案が、日本工業標準調査会の審議をへて、平成23年11月21日に制定されましたので、概要を以下に紹介します。

日本工業規格JIS Z 9127:2011
「スポーツ照明基準」概要

 本規格は,スポーツ照明の社会的,経済的,国際的変化及び技術的な進歩に対応するため,並びに国際規格,ガイドなどとの整合化を図るために,これまで個別に制定されていた次の五つの照明基準(以下,旧規格という。)を廃止し,これらに代わる新たな規格の制定を目的としている。

JIS Z 9120 屋外テニスコート及び屋外野球場の照明基準
JIS Z 9121 屋外陸上競技場,屋外サッカー場及びラグビー場の照明基準
JIS Z 9122 屋内運動場の照明基準
JIS Z 9123 屋外,屋内の水泳プールの照明基準
JIS Z 9124 スキー場及びアイススケート場の照明基準

本規格の主な特徴は以下の通り。

  1. 照明基準として,照度,照度均斉度,グレア,演色性などの照明要件(環境の性能)を規定した。 旧規格の照明器具の配置,取付け高さなど(仕様規定)は,附属書として整理し,参考とした。 個別要件は,テレビジョン撮影のための要件とそれ以外の特定運動競技のための要件とに分けて規定した。
  2. 推奨照度は,特に指定がない場合には水平面照度で規定するが,空間での光の分布状態を大雑把に評価するために,円筒面照度,半円筒面照度及び鉛直面照度を総称した空間照度を導入し,水平面照度と空間照度との比によって,その望ましい範囲を規定すした。
  3. グレアの評価方法は,CIE 112を採用することとし,屋内及び屋外施設で使用できるとした。
  4. 障害光は,国際照明委員会技術報告書CIE 150を引用し,上方光束比の規定を,環境省の光害対策ガイドラインのULOR(上方光束/ランプ光束)に修正した。

以上

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