陸上トレーニング場は、400mトラック(6コース)の部分だけがドーナツ状の屋根に覆われた、国内初となる屋根付走路で、幅10mの走路上屋根を一本の柱で吊るシンプルなキャンチレバー吊構造*とし、光を通す幕屋根となっています。また、天然芝のインフィールド内に設けられた傾斜走路、砂場走路等で構成されています。
(*キャンチレバー構造−片持ち工法とも言い、橋脚を一端で支持した架設工法)
屋根付きトラック
インライン走路の照明
走路上屋根のアングルに400Wメタルハライドランプ好転上用反射笠器具(防雨形)を3列に均等分散配置しており、夜間でのトラック協議のトレーニングに適切な明るさ(トラック内平均照度730lx)を確保しています。
フィールドの照明はドーナツ状の走路上屋根先端部(フィールド側)に、広い範囲を中程度の照度で照射する700W メタルハライドランプ中角形投光器(耐塩耐食形)と、比較的広範囲のエリアへ照射する400Wメタルハライドランプ広角形投光器(対塩耐食形)を約3:1の割合で2.4mピッチにして混成配置しています。各投光器の照射角度は水平から約30°下方にして、傾斜走路、走り幅跳び、三段跳び助走路、やり投げ助走路エリアを中心に明るくなるようにしています。(フィールド内平均照度320lx)
また全ての投光器には、競技者への眩しさの抑制と近隣住民への光害を配慮してフード付ルーバが装備されています。これにより、影が無くグレアも軽減され、フィールド競技の夜間トレーニングに支障のない光環境を形成しています。
東芝ライテック株式会社